音楽と絵と詩と…まざりあってひとつ。@ブリジストン美術館・ドビュッシー展


ドビュッシーの音楽が好きです。
子供の頃、月の光が弾きたくて、全然技術が追いつかないのにピアノピースを手に入れた覚えがあります。持ってたイメージは大きなガラスの扉を通してさしこむ光、照らされるグランドピアノ、何やらキラキラした光の粉なみたいなもの。
うーん、少女趣味…


で、見に行きました。ブリジストン美術館ドビュッシー展。
展示作品が多い!
美術品ばかりでなく、お手紙や楽譜、写真もも出ていました。
美術品もいろんな分野のものがあって、文化の交流とか受けた影響の広さに感心しました。

やっぱり絵はポスターにもなっているルノワールが目を引きました。
それから、クロッスの「黄金の島」。色合いがきれいで気に入りました。

ガレの器で、「過ぎ去りし苦しみの葉」が落ちついた感じで好ましかった、ユゴーの「ペレアスとメリザンド」の絵は、少し恐くてぞくっとする…でもとっても惹かれました。

ジャポニズムの影響も大きいようで、海のスケッチでは北斎の神奈川沖浪裏にそっくりな絵が描かれてるし、ドビュッシーの家には浮世絵が飾られてたんです。写真が残ってました。
その関係で出ている広重の「真間の紅葉手古那の社継はし」がきれいで思わず声に出てしまいました。


海といえば、モネが描いた海の絵、波が荒くてちょっと意外な感じ。モネだと穏やかなとこを描くような感覚だったので……
ゴーギャンの「馬の頭部のある風景」も細かく筆をおいてて意外な感じでした。
http://debussy.exhn.jp/point.html

バレエつながりでニジンスキーの牧神の午後の写真がありました。
見た、このシーン!山岸凉子作品で!!
あの衝撃のシーンでしょうね、ニンフのスカーフの上に横たわる牧神。

楽譜では手書きの音符が細かくて、作業を想像するにどんだけ集中していたのだろうと感嘆のため息が出ました。


全体的に安心して見られたのです。感想も山ほどです。
やはり音楽をしている方も多いのか、楽器を持参してもクロークがあって、大きい荷物は預けられました。自分で出し入れしなければなりませんが、楽器は高価ですしその方が安全でしょう。

居心地の良いいい一時間を過ごせました。
もっと時間は欲しかったなあ。