すばじょーぐー(その1)


沖縄のそばはそば粉を使っていないのです。
それ故「そばではない!」と云われていた時代もありましたが、
昭和53年10月17日に正式に「沖縄そば」の呼称認定を受けました。
堂々とそば!と言えます。


で、沖縄県に行くと必ずそばを食べます。

私はお出汁が好き。
メンはもっとコシが欲しいところです。

今回も一日一麺。
出来ればそば小にしてハシゴしようと目論んでいました。

まず1日目。
博物館へ行く途中、小腹が空いたのでそばを食べたいといった。
夫は「じゃあ、この辺で。たしかあじゃずって店があったはずだよ。」
ガイドブックも見ずにさらりと言う。
ただ場所がはっきりわからないので、目を皿にして探す。
すぐ見つかったが閉店まぎわ。それでも快く注文を受けてくださった。

ふーちばーそば 
を頼む。夫は定番の三枚肉そば
ふーちばーはヨモギのことで、本土のより大きい。香りも強い。
のっているお肉は豚バラを丁寧に煮込んで脂っぽくなくでとろっとしている。
お出汁にもふーちばーの香り満載。
三枚肉そばは、皮付き肉なのか、あの台北故宮博物館にある角煮の玉を薄切りにしたような、初めて見る肉だった。

どちらの肉も全く違ったおいしさだった。
お出汁は鰹だし、いけないと思いつつ全部飲み干してしまった。


↑携帯は画像が荒くてすみません。




二日目、水族館に向かう途中で友人と落ち合う。

そば小で食べ歩くことに決定する。ひゃっほー!

まず、むかしむかし へ。
むかしむかしそば小を頼む。
友人は山羊好きなので、山羊そば小。

変わらずおいしいなあ。
きしめんのような平たい麺。お肉は味がよく染みて。
超腹減りん子だったのであっというまに完食。

Tは「やっぱり山羊は山羊汁、そばはそばの方がうまい。」と。
 


さて、次は、と。
再度云うがガイドブックなど持っていない。
しかし迷うことなく夫は車を走らす。
「この先にね、山原そばていうところがあって、Hさんと来たときに結構うまかったんだよ。伊豆味の交差点ね。ただの民家みたいなの、見つけにくいからよく見ててね」
へー。

「あっ、あそこあそこ。」
定休日って書いてあるよ。どうする?

すかさず夫、
うん、この先にね、ぐしけん ていうところがあってね、うまいんだよ。
・ ・・月曜定休って書いてあるよ。
うーん、じゃあね、旨いらしいんだけど、何度来ても見つけられないんだよ。よく見ててくれる?石くびりっていうの。
よっしゃ、わかった。

あ、あそこ岸本食堂の2号店?大勢来てるねえ!
「へえー、すごいねえ。でもぼく、並ぶのイヤだから!」
そうだったね、だからさっきも行列店は無視したのね。


そして二人同時に
「あっ!!あったよ、石くびり!」
二度あることは三度ある。定休日だった。

しかし、記憶だけでよくそんなにそば屋をしってるね、夫。尊敬するよ・・・


もういっか、水族館に行こう。
こうして、水族館渋滞にはまり、帰りは名護市街の渋滞にはまり、さらに一番恐れていた那覇市内の渋滞にはまり、そばめぐりは計画倒れとなった。


名護というと、数年前、我部祖河食堂でTの妻Yが大好物のソーキそばを食べようと意気込んでいたら、息子Kの乳歯がぽろっと抜け、血だらけの息子の口を見て母はソーキを食べる気を失ったことを思い出す。