ギフチョウ採集


天気予報ではずっと雨だったので、全然やる気が出ないけど宿取っちゃったから行こうか、くらいの気持ちだった。


しかし、長野県に入っても晴れている。
だんだん夫がうなり出す。
八ヶ岳PAで天気予報を確認する。


「天気予報の嘘つきぃ〜〜!」


観光は取りやめ、一路関田峠のポイントに向かう。
今まで90キロくらいでのんびり走っていたのに、120キロに上がっている。
彼のこころの中が手に取るようにわかった。素直だね。


ポイントは曇っていたが、時々日が差す。長袖シャツでは暑かった。雪はまだ残っていた。
うろうろしてみても蝶はみえない。山ツツジが咲き始めで、今にも咲きそうなふっくらした蕾がたくさんあった。

夫はクヌギの枝を見ながらコルリクワがタを取っていた。

いくつめかのコルリを包もうとしていたとき。

かがんでいる夫の脇にうす黄色の蝶が突然出てきた。ツツジの前だ。

あああーーーーーーっ!!

まだ夫はネットを構えていない。
私はダッシュしたけれど、それはあっという間に林の中に消えてしまった。


あああ〜〜・・・

しばらく待ってみたが、雲が厚くなる一方なので山を下りることにした。
あれはギフだったのか?ぼろっぽい色だったな・・・・・
一番のポイントである小川は工事中だった。
味気ないコンクリートで固めて水路にするらしい。ちょっと寂しい。