いつの時代もモダンな意匠。@根津美術館

お仕事帰りに、国宝紅白梅図屏風を見に行ってきました。
都会の真ん中に、緑いっぱいのおしゃれな建物。
敷地に入ると、空気が変わる感じ。

荷物を預けてまっしぐらに目玉に向かいます。
東博だったら逆廻りが早いくらいだけど、ここは一発目に目玉。
燕子花と紅白梅図が並んでいます。

ぜいたく〜!!

燕子花は圧巻です。デザインも、色も。
よくこんなに同じように描き同じように色をのせられるのか。ムラがない。

紅白梅図は、カッコイイ!!

http://www.moaart.or.jp/collection/japanese-paintings54/

梅の幹は苔がついてるみたいにも見えるし、まさに梅の肌。枝は紅梅は上にシューっと伸びてるけど、白梅はうねってて動きが違う。
真ん中の川が渋い。
いぶし銀な色。流れてるところは元は銀色だったけど時間を経て茶っぽいらしいです。
銀だったらさらにかっこいいだろうなあ。

シブくてゴージャス。

いいもの見た。

他のもどれも素敵なんですが、今回は紅白梅図に惚れ惚れです。
呉服屋の御曹司、センスいいなあ。
育った環境はあるんでしょうね。
いいものに囲まれて、受けいれるこころがあったのでしょう。
それにしても、この発想はすごい。
会ってみたい。
話してみたい。

若い頃は、侘び寂びのシブーいのが好きでl琳派みたいな金色は好きじゃなかったのに、トシとって自分がしなびてきたせいか、日本画のシブいゴージャスが好きになってきました。
まだ枯れたくないんでしょうか。枯れるには早いか。

いいものを愛でるこころ、お裾分けをいただいたのでした。

燕子花は盛りが過ぎていましたが、きれいなお庭でした。