信州の鎌倉へ
日帰りでお寺拝観と温泉、美術館行ってきました。
ムシムシ暑い東京を離れ、爽やかな風が吹く信州は別所温泉です。
朝早く起きて、いざ別所温泉を目指します。
空いてたので、2時間半くらいで目的地につきました。
まずお目当ての安楽寺八角三重塔。国宝です。
一番下は裳階なので、四重に見えても三重塔なんですって。どっしりしてます。渋い。
次は常楽寺。
茅葺き屋根で趣のある本堂、御本尊様は飛鳥時代のお顔に雰囲気が似てるように見えました。
奥には石造多宝塔。苔むして雰囲気がいいです。静かで別世界みたい。ここともう一箇所にしか石造のはないそうです。
睡蓮が咲いて、水面が鏡みたいになってる池。綺麗。極楽みたいです。
美術館も拝見しました。
正倉院宝物の琵琶のレプリカもありです。
坂を下って北向観音様。
の前に、足湯でほっこり。硫黄の匂いが鼻をくすぐります。けっこう熱い。
夫のぶっとい足!!足が赤くなり、体全体がほこほこします。汗いっぱい(;^_^A
夫。
続いて大湯に入りました。葵の湯ともいったそうです。露天風呂へ直行!
いいお湯……地元の方が入ってて、入れ替わりで私しばらく貸切状態。やっぱり温泉の匂いはいい……
でも、暑い……
で、汗だくだくかいてのぼせそうになったので早めに上がりました。
地元の方も夏場は控えめとか。
観音様に向かう途中、氷の文字が目に入ります。
食べるでしょう!!
BESSYO ESPRESSO 。
ラズベリーアフォガートは地元の無農薬ラズベリーをソースにしてアフォガートにかけてあります。甘酸っぱくて美味しい。
ジャジィーはチョコチップアイス+炭焼きエスプレッソ+シャリシャリ氷。これ、相当にうまい。風呂上りにはサイコーです。
コーヒーがとってもいい香りです。
北向観音堂ではおみくじもひきました。
住職様が拝んでひいて、渡してくださる。解説書をみながら意味を知る。
二人とも吉。
私は、「物事急がず、良き先輩に従い、功を積めば大いに幸せになる、わがままして短気に邪な心持つと散々な目に遭う」だそうです。
夫は、「「全てのことに難儀して、その上で幸せになる。憂い散じて悦びに向かう。」と。
今は大変でも、乗り越えたら幸せな気持ちが持てる、ということでしょうか。
いい景色も眺めて、またお風呂。
今度は大師湯です。
源泉掛け流し、小さいけど入りがいのあるお湯。
あんまり匂いは感じなかったな。満足満足。
やっとお昼です。
看板の見えた「そば久」へ。
贅沢して天ザルいただきました!
天ぷらがサクッと美味しい。軽くてもりもり食べました。突き出しのお漬物も美味しいです。
帰り道、前山寺へ。ここでも塔を見ます。
未完成の塔。ほとんどできてるんですが、上の階に窓がなかったり、柱から出っ張りが出てたりちょっと変わってます。見た感じは安定してるので、言われないと未完成って気がしません。
蝉の声と、読経の声が青い空に染み渡ります。
ああ、夏だなあ………
下がって信濃デッサン館。
村山槐多の作品他、デッサン中心です。立原道造の作品はカラー。詩は知ってたけど、絵は見たことなかった。クレーやカンディンスキーを連想しました。
もちろん無言館にも足を運びました。
戦争で若くして亡くなった画学生。
入学して半年で出征した人、おばあちゃんの絵を描き残して出征した人。ばあちゃんより先に逝きました。帰ってきたらパリに留学したいと言い残して出かけ、帰って来られなかったひと……妻と赤ちゃんを残して遺ったひと。戦争で痛んだ絵。
絵に対する情熱を持って、戦地で描かれた絵葉書が切ない。家族を思い、絵を愛した人生がそこにあります。戦地で笑顔の自画像がかけるなんて……
胸がいっぱいになりました。
経営は大変らしいですが、ずっと残して欲しいです。
帰りはまあまあ順調。
いい旅でした。