おくりびと、おくられびと


公開中の映画「おくりびと」を観た。
納棺師の話。
ご遺体を清め、化粧をして、納棺する。
今まで納棺に立ち会ったことはあるが、
こんなに美しく、丁寧な納棺はみたことがない。


前半は笑いもあって楽しく観ていた。

後半は、
納棺師の職に就いたと知った妻に穢らわしいといわれ、友人にはまともな職につけといわれる。
どうして?と思った。死は忌み嫌うモノだから・・・?
「青青の時代(山岸涼子)」のなかでも、クロオトコという墓堀りを生業としている人物は穢れたものと扱われていた。
それでも誇りを持って仕事をし、生前のようにきれいにして送り出す。思いを込めて。

様々な納棺の儀があって、それぞれに故人への思いがあって。


何度も泣いてしまった。
胸にしみじみと染みてきました。


本木雅弘演じる納棺の儀、所作の一つ一つが美しいのです!
流れるように、指の先までピンと神経が行き届いていて、無駄がなく。


いい映画見たと思います。


これから異国の地へむかいます。
数千年の昔の、おくりびと、おくられびとを、観てきます。