松山日記その4(大分疲れてきている。)

<4日目(6/8)>

午前中は松山城に登った。
 

歩いて登るのは夫が強く反対、リフトに乗ることにした。
  お天気も良かったので気持ちいい。
公園ではイベントが開かれていてちびっ子がたくさんいた。坊っちゃんとマドンナの扮装した人もいる。
我々はただ城だけ見て回った。いい石垣だね、等と話しながら。
 
 
 


その後、愚陀佛庵に寄って一休み。
木に囲まれて、涼しくて建物も風情があって、気持ちが良かった。
 


お昼は開花亭で、釜飯御膳。夫は麺が食べたいからとそばと天ぷら御膳。
釜飯はもちろん鯛が入っている。ほくほくの鯛釜飯、一度目はそのまま、二度目はお出汁をかけてあられも載せて、お茶漬け風にいただく。
うまあああい!お出汁もいい香り。
この三日で3種類も鯛のご飯を食べられてとても満足した。


一路、久万高原町へ。


44番霊場大宝寺
車の中では時折雨がぱらついていたけれど、お寺にいる間はふらなかった。杉林の間を通ってお寺へ。
路の電柱には仏具が描かれていた。静かな路だった。日曜なので、歩いている方も大勢いらした。
  



次は夫の故父の生まれ故郷


もう親類縁者はいないんだけれど、一度行ってみたいという夫の強い希望があって行くことになった。
義父はここから毎日松山高校に通ったと話していたそうだが、もちろんバスで、だよね?
山間の田んぼや畑の中。義父の昔の本籍地を目当てに、周りを散策していた。
このあたりの人は名字がうちと同じ人ばかり、と義父から聞いていたが、そうでもなかった。違う名前の方が多かった。
 

ひとしきり歩いて、夫は、わかった、もう十分だから、行こうといった。
他には何も語らなかった。

私も何も聞かなかった。


そして、45番霊場岩屋寺
車をおいて、そこから20分。
表示を見たとたん、夫が泣きそうな声で


ホントに20分!?歩くの?登るの!?


ええ、登りますよ。


お店の並びを抜けて長い長い石段を、ひいひいいいながら登った。
途中会うお遍路さんは口々にこんにちは。もう少しですよ。と声をかけてくれる。
今日がピーカンでなくて良かった。真夏日じゃ、いくら山の中でもばててしまっただろう。ただひたすら登る。修行だ。赤と青の幟を見ながら、一歩一歩。すべらないように。またもや汗だくだくでお参りをし、納経する。
夫は後からゆっくりやってきた。彼もひととおりお参りして、岩壁の迫った様子に感心し、もと来た道を下る。
今度は、こんにちは、あともう少しですよ、と声をかけながら。
夫はすごい勢いで駆け下りていった。
膝に負担をかけないため、大学山岳部にいたときの技を使いこなしていた。
降りるときはね、体重をかける前に次の一歩を出すんだよ!
登るときの技はないの?

  
  

ここまで、白装束の方が車道を歩いてるのを大勢見かけた。
日曜遍路さんというらしい。午後も遅くなり始めて帰りは町まで下がるのか、お接待でどこかに泊めてもらうのか・・・あ、明日は月曜か。じゃ、帰るのか。 

松山までの帰り道、46番浄瑠璃寺

47番八坂寺

49番西林寺

と巡り、空港で車を返却。
あっという間だった。

最後に空港でビールを飲みながらお寿司を食べた。刺身と握りの盛り合わせ。つまみにじゃこ天。
ああ美味しかった。

でも一つ。松山すし、食べ忘れた!!!
次の楽しみに取っておこう・・


帰ったらネコたちが腹減った攻撃!怒っている。
嬉しいのに、怒っている。猫の心も複雑だ。
お留守番、いいこでできたね。おばーば、ありがとう。